琴平メイ(アルパ奏者(インディアンハープ))

福岡県出身、3歳からピアノを始める。
福岡教育大学在学中にオーストラリアキャンベラ大学で文化人類学、社会学を専攻。日本と海外との関係に興味を抱き平成14年度から二年間、青年海協力隊に参加。南米パラグアイ共和国で家政隊員として、料理教室、手工芸教室での指導を通して女性の自立支援のプログラムに携わる。
協力隊活動中、パラグアイの楽器アルパ(インディアンハープ)に出会う。アルパ教育第一人者として有名なパピー ガランに師事。パラグアイの音楽ポルカを中心にクラッシック、ポップスなどを学ぶ。
帰国後、結婚式場、各種式典、大使館のパーティーなどでアルパを演奏。jazzやクラッシックなど様々なジャンルとコラボし、音楽の幅を広げ、現在に至る

2020年12月1日渋谷クロスFM『音楽マンションプレゼンツ Life with Music』出演映像アーカイブ

1.音楽をやり始めたきっかけ

福岡県出身、自宅が音楽教室をしていて、3歳よりピアノを始め音楽に慣れ親しんできました。
福岡教育大学在学中にオーストラリアキャンベラ大学に交換留学し社会学文化人類学社会学を専攻し、日本と海外との関係に興味を抱き、平成14年度から2年間青年海外協力隊に参加し、南米パラグアイ共和国に、家政隊員として、料理教室、手工芸教室での指導を通して女性の自立支援プログラムに携わりました。
協力隊員としてパラグアイに派遣される前ことが決まりパラグアイを調べたら、サッカー、とアルパ(インディアンハーブ)が有名だと分かりました、そしてその時に写真で見たパラグアイのハープのフォルムの美しさに心を奪われました。
パラグアイに就任する2年の間に習ってみたいと思いました。
パラグアイのハープは昔スペインの宣教師が布教活動のために持ち込まれた楽器で、ハープの音楽はパラグアイに根付いているのです。
現地では偶然にもアルパ教育第一人者として有名なパピーガランに師事いただきました。
当時アルパの弾き方、指の練習メソッドなどを教えるパラグアイ人は稀で、私は幸運にも南米の中でも最もハープの歴史文化のある国パラグアイでその教育の第一人者から手ほどきを受けハープを始めることができたのです。アルパを習うことで、多くのアルパ奏者と交流し、パラグアイの文化に触れ、よりパラグアイの理解を深めることができたと感じました。
2年間の任期を終えるころ、師やアルパの工房の方から、私が日本に帰ったら日本で音楽活動を通してアルパを日本に広めてほしいといわれました。私は音楽を仕事にすることは、全く考えたこともなく、日本に帰国後は外資系の貿易商社に就職しました。
それからアルパを弾くこと、パラグアイの話をすることもほとんどない日常を送っていましたが一昨年、ホテルの新年会でアルパを演奏すると、ホテルからイベントのお仕事を頂き、イベントにいらした放送作家の方が私のプロフィールをみて興味を持ってFM横浜の番組に呼んでいただきました。
帰国して10年以上たっていますが、久しぶりに南米のことを思いだし、お話して南米の曲を演奏する活動を始めました。演奏を聴いた方の中から次の仕事を頂く、そのサイクルを繰り返し昨年からアルパの演奏活動で生計を立てることになりました。

2.これからの夢

アルパは民族楽器で、日本に決まった演奏の場や形がないので自分で営業、企画、マネージメント、そして練習をしています。
仕事は演奏の依頼を頂くこともあれば、自分で主催して演奏会をしています。
依頼は個人的に頂くので不定期です。楽器が持ち運べることもあり、依頼は地方や都内での同窓会、パーティ、大使館、船の竣工式典、お寺での演奏など様々です。
定期的な演奏会は月に2回銀座の老舗イタリアンレストラン銀座イタリー亭で、コース料理とワインを楽しみながらのハープライブ、ラテンやフラメンコの曲をハープの歴史や南米のトークライブを主催しています。
自分でイベントを主催するのは集客など大変ですが、自分のスタイルで演奏ができ応援してくれるお客さんを作ることができます。
これからは演奏の依頼の数を増やし、主催するイベントの幅を広げてお客さんの層を広げていきたいと思っています。

3.音楽家を目指されている方へ

私は30代後半にして演奏活動をスタートしました。
右も左もわからず活動していましたがだんだん演奏の仕事を頂くようになり、昨年の春からお昼の仕事を辞めて演奏活動だけに専念したいと思うようになりました。周りに相談すると、私が若くないこと、活動の機会が不安定なことから音楽を仕事にするのはやめたほうが良いと言われることが多かったです。確かにこの年で演奏活動を始めていくのは厳しいと思いましたが、外で演奏をするたびに、ハープの音色、南米の話にいろんな方が興味を持って聞いてくれ、応援してくれる方も増えてきていたので、音楽活動を通してもっと喜んでくれる人の輪を広げていきたいと思いました。
私は音楽活動は一人では出来ないので喜んでくれる人、応援してくれる人を増やすことが大事だと思います。
お客さん目線でわかりやすい話し方を心がけ、現地での国際協力の経験を、南米の風土や習慣をわかりやすくお話ししながら南米の曲を紹介するという形で私なりの演奏の形を模索し演奏活動しています。
楽しめるイベントを考えて、喜んでくれる方を増やし、その輪をだんだん広げていけているように努力をしていく。
演奏活動に専念して1年ですが、輪が広がっているのを実感しながら、お仕事の依頼を頂いたりイベントを企画しています。

(2018年7月取材)

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