田中 恭子(ピアニスト)


桐朋学園大学卒業、同大学アンサンブルディプロマ修了。在学中、桐朋学園大学同窓会より奨学金を授与される。ピアノを紅林こずえ氏に、チェンバロを有田千代子氏に、室内楽を故・ゴールドベルク山根美代子、C.イヴァルディの各氏に、コレペティトールをミラノスカラ座指揮者D.マッツォーラ氏に師事。バイロイト国際青年芸術祭、富山室内楽フェスティバル、京都フランス音楽アカデミー等に参加。桐朋学園大学嘱託演奏員を経て、現在ソロのほか室内楽、声楽・器楽の共演ピアニストとして国内外の音楽家と共演を重ねている。東京室内歌劇場器楽会員。

1.音楽を目指したきっかけ

音楽家一家ではなかったのですが、父が音楽が好きで、いつも家でクラシックギターを弾いたり集めているレコードを流したりしていました。
ケンプ、シュナーベル、セゴビア・・・私の原風景です。
その影響もあり、姉と一緒に近所の先生についてピアノを習い始めました。
はじめはいくつかやっているお稽古事のひとつという感じだったのですが、習い始めてからすぐに毎日コンクールの幼児の部、小学生の部で優勝し、その後小学校1年生の時に札幌に桐朋学園の音楽教室の札幌分室が出来たのをきっかけに姉と一緒に第1期生として入室しました。
それからは素晴らしい先生方との出会いもあり、桐朋までの道が一直線でした。
北海道には4年制の音楽大学がないので、音大を目指す方は東京に行くことが多いのです。
桐朋は高校からありますが、高校は勉強もやりたかったので地元の公立高校に行き、大学から桐朋に行きました。

大学に入ってからは、ソロよりも室内楽が好きでそればかりやっていました。
4年卒業後は3年間のアンサンブルの専門のコースで勉強をしました。
その後は、桐朋学園に嘱託演奏員として勤め、校内の試験や授業や演奏会のピアノを弾いていました。その後フリーになりました。
学生の頃からたくさんの仕事をし始め、おかげさまで、その延長で仕事をしています。

アンサンブルは、必要とされている場面が多く、たくさんのニーズがあります。
室内楽、オペラ、バレエ、合唱などのピアノ、器楽との共演、声楽との共演など各分野別にスペシャリストがいます。専門性が高いので簡単な仕事ではなく、シビアで高いプロ意識が求められますが、常にたくさんの方と関わり、コンクールやオーディションなど、人の人生の大事な場面に関わることも多く、また音楽的なやりとりを高い芸術性と共にする事はやりがいがあります。たくさんの尊敬する先生、先輩方もたくさんいて、とても楽しい仕事です。

2.これからの夢、予定

目指す音楽をし続けていきたいです。

3.音楽家を目指す人へのメッセージ

私もまだまだ勉強中ですので、教えられることはあまりないです。これからもお互いに頑張っていければと思います。

(2019年5月取材)


 

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