多田 彩子(箏,二十五絃箏,薩摩琵琶奏者)

第16回 多田 彩子 [箏,二十五絃箏,薩摩琵琶奏者]

広島県広島市出身。3歳でピアノを始め、高校在学時箏に出会う。
桐朋学園芸術短期大学芸術科音楽専攻日本音楽専修卒業。
同短期大学専攻科,研究生,特別研究生修了。
箏,二十五絃箏を野坂操壽氏,滝田美智子氏に師事。
薩摩琵琶を坂田美子氏に師事。ピアノを坂田晴美氏に師事。
第17 回賢順記念 くるめ全国箏曲祭にて岸邉成雄賞受賞。
2013年、安芸宮島弥山大本山大聖院観音堂にて奉納演奏。
エディンバラ国際映画祭等計7カ所の映画祭で受賞された杉野希妃第一回監督作品
【マンガ肉と僕 Kyoto Elegy】の音楽収録に箏,二十五絃箏で参加。
舞台【刀剣乱舞 義伝 暁の独眼竜】の音楽収録に薩摩琵琶で参加。
平成27 年度(第70 回)文化芸術祭参加作品CD【Crossroads Vol.1】,
本間貴士オリジナルCD【-月 The Moon-】,
【和楽器ディズニー2 Music Selection】の収録に参加。
NHK WORLD【Blends】出演。
生田流箏曲松の実會師範。♪彩音色♪箏教室(広島,東京)主宰。
東京都立上水高等学校箏曲特別非常勤講師。
(公社)日本三曲協会,生田流協会,桐の響、各会員。
二十五絃箏ユニット『虹“KOU”』,和洋アンサンブルユニット『ONCER』、各メンバー。
現在、東京を拠点に関東,広島を中心に活動。故郷広島にて、♪彩音色♪と題したコンサートを定期的に開催。
<BLOG> http://ameblo.jp/aya-kotist/

Q:どうして、音楽家になられましたか?
箏(十三絃箏),二十五絃箏,薩摩琵琶を演奏しています。
箏奏者であり、琵琶も演奏する演奏家はとても珍しいのではないかと思います。
幼少時、はじめはエレクトーンを習いましたが、その後ピアノを習い始めました。
高校生までは、スポーツ中心の生活でしたが、ピアノレッスンだけは続けていました。
ピアノ専攻での音大受験を志望していたところ、箏に出会い、箏の音色に心動かされ、大幅な進路変更をして桐朋学園芸術短期大学芸術科音楽専攻へ進学しました。
その後も同短期大学専攻科,研究生,特別研究生へ進学し、計7年間大学で学びました。
桐朋学園での野坂操壽先生(二十五絃箏考案・制作者)との出会いにより、二十五絃箏を弾きはじめ、現在に至ります。
二十五絃箏は箏の伝統調弦とは異なり、基本的にダイアトニックで音が並んでいるので、五線譜での演奏も容易になり、洋楽器等との演奏にも幅が広がっています。
伝統的な箏よりも音の厚みが増していて、ハープのような音と称される人もいたりします。
薩摩琵琶を始めたきっかけは、桐朋入学時、第二楽器として学べる貴重な環境がありましたので、迷わず選択しました。
現在は、関東での様々な演奏会への出演,メディア録音,サポート演奏の他、地元広島では自主企画コンサート[♪彩音色♪]等を行っています。

Q:今後の夢は?
二十五絃箏の魅力をもっと広めていきたいです。
5名の二十五絃箏奏者の仲間で、二十五絃箏ユニット”KOU”として定期演奏会を行なっており、低音二十五絃箏もプラスされたアンサンブルは、更に音の広がりがあります。
自身の所属グループ[二十五絃箏ユニット”KOU”] [ONCER]をもっと前面に出し、これからもたくさん活躍の場を広げ、多くの方に二十五絃箏の素晴らしさを知って欲しいと願っています。
また、”箏と琵琶を両立させている演奏家”として認識いただけることを目標に頑張って参ります。

Q:これから音楽家を目指す方へのメッセージは?
とにかく、自分自身に自信と誇りを持って活躍していって欲しいです。
私は大学を卒業したばかりの頃、素晴らしい演奏の機会や出会いがあったにも関わらず、まだまだ自分の演奏に自信が持てなかった故、躊躇し、貴重な経験を幾度も逃してしまいました。
その頃のことを、未だに後悔しています。
これから先どんなことにも後悔しないよう、ひとつひとつの演奏の機会や出会いを大切にして、前だけ見て頑張っていって欲しいと願います。

(2017年10月取材)


 

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