鈴木亜久里(ヴァイオリニスト)

鈴木亜久里

桐朋学園大学音楽部卒業、同大学研究科修了
第15回東京国際室内楽コンクール(民音コンクール)第1位、斎藤秀雄賞受賞。イタリア(ヴィットリオ・グウィ国際室内楽コンクール)デュオ入賞。
NHK「FMリサイタル」「午後のリサイタル」「ベストオブクラシック」に出演。東京など各地でリサイタル開催。安田謙一郎弦楽四重奏団、海野義雄東京ヴィルティオーゾのメンバーとして演奏活動を行う。現在桐朋学園大学附属「子供のための音楽教室」東京音楽大学講師。全日本芸術コンクール審査員。
日本演奏連盟正会員。

1.音楽を始めたきっかけ

3歳のころ、父が仕事で名古屋に出張するおり、「お土産は何が良い?」と聞いたそうです。
どういう訳か、「ヴァイオリン買ってきて!!」とお願いしたらしく、名古屋のデパートのおもちゃ売り場で探したものの、おもちゃのギターやピアノしかなく、困っていたところ、デパートの店員さんが、「名古屋に鈴木ヴァイオリンの販売店がありますよ」と教えてくださったそうです。

父は、とにかくお土産を買わなくてはと思い、お店に伺い10分の1の分数ヴァイオリンの本物を購入して帰宅し、「どうせならちゃんとお習いしましょう」という母の勧めで始めたのがきっかけです。
母がクラシック音楽好きで日常的に音楽が流れていました。
NHKのN響アワーのような番組を良く見ていました。
芸術には、環境がとても大事だと思っています。

2.現在の活動と今後の予定

現在は、リサイタル、室内楽などの演奏活動を行う傍ら、東京音楽大学、桐朋学園大学附属音楽教室「子供のための音楽教室」で後進の指導も行っています。また、全ての音楽を愛してる方々、中には発達障害等、色々な問題を抱えている方々とも、ヴァイオリンを通して向き合い共に勉強し音楽の豊かさを伝えて行きたいと思っています。個人レッスンでは、生徒さんに合わせて教育ができるので可能であると考えています。昨年からコロナの影響でコンサートが何度も延期になりましたが、今年9月20日月曜日祝日、代官山教会チャーチホールにてデュオリサイタルを開催致します。お越し頂けますと大変嬉しく存じます。

3.音楽を目指す方へのメッセージ

日本は、英才教育において、世界でもトップレベルに位置しています。
したがって、国内外のコンクールでも低年齢化が目立ちます。
コンクールに出れば、レベルアップにもなりますし、チャンスをつかめるきっかけにもなります
またその中から優秀な音楽家が育っているのも事実です。

これは、素晴らしいことですが、人生の目標を「コンクール」にしてもらいたくないと常に思っています。
決して、コンクールを否定しません。
コンクールはあくまでも通過点で、人生に大きく関わってくるとは思いますが、到達点では無く、その後の音楽人生が長く、重要であることを認識してほしいのです。
コンクールには年齢制限がありヴァイオリンの場合大体30歳までに終えなければならないからです。
音楽を通して、自分に何ができるのか?を考えてほしい。
音楽を楽しんで勉強してほしいと思っています。

また、プロの道に進まなくても、音楽愛好家としてご自分のお子様方に音楽的豊かな環境を与えられ、還元できるのは素晴らしいことだと思います。

(2021年3月取材)


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