「エンターテインメント・クラシック®」を掲げて、心に響く生演奏を通じて親しみやすさと感動を聴衆にお届けしている、ソプラノ歌手/音楽プロデューサー。
アニメ声からソプラノヴォイスまで、自由自在に声を操る。
歌って踊れるソプラノ歌手としてイベントやコンサートに出演するほか、音楽事務所「株式会社ムジカ・チェレステ」の創業者として、オペレッタなどの本公演とフラッシュモブ等のイベントを企画・制作・開催し、クラシック音楽の楽しさを発信している。
1.どういうきっかけで音楽の道に進まれましたか?
近所の大好きなお姉さんが所属されていたので、小学校3年生の時に地元の合唱団に入りました。
中学校2年生の時に、その合唱団でヨーロッパに演奏旅行に行きました。ポーランド・ウィーン・チェコの3ヶ国を巡ったのですが、その時に主役をさせていただき、とても楽しかったので、歌う仕事をしたいなぁと思いました。
合唱団がミュージカルに強く、近くにクラシックの声楽を教えてくださる先生もいらっしゃらなかったので、初めはミュージカルのスクールで声楽とダンスを習いました。入ってみると、宝塚を目指している人が多く、刺激を受けて、宝塚を好きになり、宝塚の受験予備校に入り勉強しました。高校は音楽科に入りました。宝塚にはご縁がなかったのですが、東京音大に入学しました。大学生の時にオペレッタが好きになり、オペレッタを中心に演奏活動をしたいと思うようになりました。
大学を卒業した後に、仲間と団体を立ち上げました。当初はみんなのまとめ役として始めたのですが、団体が少しずつ大きくなって、気づいたら代表になっておりました。今は、渋谷区の松濤に事務所とスタジオを持っています。5年前に株式会社を設立し、法人化しました。
音楽活動の場合は、個人の方がよい場合もありますが、今は組織だからこそ出来るような、ホテルからのお仕事なども来るようになりました。
2.今後の予定や希望
「エンターテインメント・クラシック®」の常設劇場を作りたいと思っています。クラシックは常設劇場がないのです。
3.音楽を目指す後輩たちへのメッセージ
今、音大ではSNSが禁止のところが多く、大学がOKでも担当教官がNGの場合も多いようです。SNSをやる暇があったら、技術を磨けという先生も多いようです。ストーカー対策も難しいからという意見もあるようです。
しかし、音大を卒業したら、自分で売り込まなければ、仕事も来ません。今は、YouTubeで素人でもどんどん発信してチャンスをゲットしているので、自分の可能性を閉じ込めないでほしいです。無料で出来るプレゼンなんですよね。
音楽事務所を経営している立場としても、自分が主催するコンサートでは、同じ技術レベルなら、発信力があってファンが多い人を選ばないと運営できません。ですから、怖がらずに、どんどん自分を発信して、どんどんファンを増やしたほうがいいと思います。
(2019年4月取材)