猪俣明日美(サックス奏者)野口紗依子(ピアニスト)

第15回 猪俣明日美(サックス奏者)野口紗依子(ピアニスト)

猪俣明日美
10歳よりサクソフォーンを始める。都立国際高校、国立音楽大学卒業。雲井雅人、林田和之の各氏に師事。
在学中に結成したGreen Ray Saxophone Quartetの単独コンサートを2012年より毎年開催。
ビッグバンドWAOrchesra、アンサンブルユニットRigelメンバー。株式会社Primo派遣アーティスト。Primoで結成されたユニットRagTagでBillboard Tokyoに出演。
現在サクソフォーン奏者としてクラシック・ポップス・演歌・ジャズ等の演奏や、中高生への部活指導、個人レッスンなど指導にも力を入れている。

野口紗依子
3歳~ピアノを始め、5歳~作曲を学び始める。
2000年、第一三回千里ジュニアピアノコンサートにおいて第一位、宮沢明子賞を受賞。2001年、アジアクラシック音楽コンサート優秀賞。
2002年、ヤマハヤングピアニスト推薦演奏会出演。
ローゼンストック国際ピアノコンクール奨励賞受賞。
他、PTNA、教育連盟等で戦績を重ねる。
関西学院大学・総合政策学部メディア情報学科を卒業後、日本コロムビアに就職し、営業部、宣伝部プロモーターを歴任。
現在はピアニストとして演奏・作編曲活動を行う。
これまでにピアノを浜鍛宏子、梅本俊和、アンサンブルを大久保剛、作曲を北川文雄、大久保みどり、ジャズピアノを北野タダオ各氏に師事。

Q:猪俣さんはどういうきっかけで音楽を始められましたか?
猪俣:母がピアニストで、その影響で3歳からまずピアノを始めました。その後10歳くらいになり母の指導が厳し過ぎてピアノを挫折しかけていたタイミングで母の仕事仲間から譲ってもらってサックスを手にしました。多分何かしら音楽をやらせたかったのでしょうね。

Q:どういう経緯で現在に至るのですか?
猪俣:中学・高校は、吹奏楽部でサックスを続け、音大に行きました。ただ演奏するのが楽しかっただけで、音楽を仕事にしようと思ったのは、大学4年生くらいでしょうか?
このままいくと、「音楽以外働く道がないな」と。

Q:猪俣さんは、今はどのような活動していますか?
猪俣:ライブを自主で開催したり、企業のパーティやイベント、施設での演奏など。あとは中高の部活動や個人のレッスンをしています。

Q:野口さんは、どういうきっかけで音楽を始められましたか?
野口:兄が先にピアノを習っていて、自分も始めました。
母が幼い頃ピアノを習いたかったが習えなかったので、子供たちにはやらせたいという思いがあったようです。
でも、音楽では食べていけないと思って、普通の大学に行き、レコード会社に就職しました。
会社では、アーティストを宣伝する側の裏方でした。
ただやはり、自分で演奏したいと思い、退職し、演奏する側の仕事をするようになりました。
ピアノを弾いていたかったという思いが強かったのですが、大学に入って以降10年くらいはまともに演奏していなかったので、ちょっとずつ感覚を取り戻しているところです。

Q:これから音楽家を目指す方へのメッセージは?
猪俣:夢のある話ではないのですが、お金のことをしっかり考えること。自分がどうやって稼げるかを早い時期から考えた方がいいです。税金も払わなければならないし、確定申告も自分でやります。
そういうことは、大学ではほとんど教えてもらえません。時代によって稼ぎ方も変わってくるので、世の中のニーズに答えていかないといけないですね。
野口:体を大事にしてほしいです。
休めば、お金が入って来ません。
自分の体が資本です。

Q:音楽マンションのご感想は?
野口:本当に快適です。
以前に住んでいたマンションでは、グランドピアノは弾けませんでした。電子ピアノを弾いていても、下の階の人から床をどんどんと叩かれていました。
今はそういうことはありませんし、同じ住人の方々が楽器を持って部屋から出てくるので、自分のモチベーションも上がります。

Q:これからの夢は?
猪俣:演奏活動を続けながら、将来音楽家になる人たちにスキルを教える場を提供する仕事をしたいと思っています。

野口:今、演奏の他に、新しい音楽コンテンツを作る仕事をしています。音楽を学べるアプリなどを制作し、若い人たちがもっと楽しく成長出来る環境を提供していきたいです。

(2017年5月取材)


 

音楽家インタビュー

音楽家インタビュー

facebook

  • twitter
PAGETOP
Copyright © 音楽マンション倶楽部 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.