大川義秋(箏奏者)

福島県双葉町出身の箏奏者。
「箏男 kotomen」として、日本の伝統と革新を融合した唯一無二の音色で、世界中の聴衆を魅了している。

全国箏曲コンクールで2度の全国1位、文部科学大臣賞を受賞。SNSでの演奏動画は累計1億回を突破し、国内外で大きな反響を呼んでいる。ニューヨーク・カーネギーホールでの公演やドイツでのソロコンサートはいずれも満席となり、近年はヨーロッパ5カ国を巡るツアーを成功させるなど、活動の舞台を世界へ広げている。

東日本大震災で故郷を離れた経験を原点に、「希望の光」を奏で続ける音楽家として歩みを進める彼の音色は、繊細さと力強さを併せ持ち、聴く人の心に深く響く。

2024年5月7日渋谷クロスFM『音楽マンションプレゼンツ Life with Music』出演映像アーカイブ

<音楽を始めたきっかけ>

私には3歳上の姉がいます。気がついたときには、家の中にはいつもピアノの音色が響いていました。
姉はとても楽しそうに演奏しており、その姿に憧れ、「私も同じ教室でピアノを習いたい」と思ったことが、音楽を始めたきっかけです。

<音楽を続けていて思うこと>


音楽は、計り知れないほど大きな力を持っていると感じています。
これまで私は、「自分が創り、奏でてみたい」という想いをメロディーという形にして届けることが音楽だと思っていました。
しかし最近では、コンサート会場でこんなメッセージをいただくようになりました。
「病室でSNSを見ていたときに偶然大川さんの曲を聴き、いつか会いたいと思いました。その想いが支えとなり、病気を克服することができました。」
「一度は箏を辞めてしまいましたが、大川さんが楽しそうに演奏されている姿を見て、私ももう一度頑張ってみたいと思い、練習を再開しました。今では身近な方に音を届けることが生きがいになっています。」
こうした言葉をいただくたびに、音楽はただの表現ではなく、心に寄り添うことのできる素晴らしい存在なのだと実感しています。

<音楽を続けていくために必要なこと>

私は2011年3月に起きた東日本大震災をきっかけに、福島から埼玉へ避難しました。その後、埼玉の高校へ入学しましたが、「震災のことに触れられたくない」という思いから、あえて部員が0人の部活動を探しました。そこで出会ったのが箏でした。そして今の私があります。
音楽に限らず、どんなことでも続けていくために大切なのは、「自分がしていることを、誰に、どのように伝えたいのか」という揺るがない信念を持つことだと思います。
その相手は、必ずしも全員である必要はありません。身近な大切な人でもいいですし、世界に向けてもいい。大切なのは、自分自身がその想いを信じ続けることだと感じています。
私が続けるために大切にしていることは、
『演奏を届けたその先にいる皆さんに、笑顔を届けること。』
その想いを胸に、これからも音楽と向き合っていきたいと思っています。

(2026年3月取材)

2024年5月7日渋谷クロスFM『音楽マンションプレゼンツ Life with Music』出演映像アーカイブ


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