第5回 稀音家千鶴(長唄三味線)
国立劇場などでの、伝統的な長唄演奏会への出演の他、洋楽、ジャズとの共演(長唄三味線についての)講演、ラジオへのインタビュー番組への出演など多方面で活躍中。
米国、中国、カナダ、ベトナムなど海外で長唄音楽紹介のため演奏活動を精力的に行っている。
2012年に米国にて昔花街だった頃の四谷荒木街の現残していないお座敷三味線のCD”豊秋本”をリリース。「新しくわかりやすいお三味線の楽しみ方」をモットーに伝統的な長唄演奏の枠を超えた演出で日本の音の素晴らしさを多くの方々に聴いていただく活動をしており ”華艶なる調べ”シリーズで六本木スイートベイジル、恵比寿アクトスクエアー、目黒雅叙園、ホテル椿山荘東京等でのライブをプロデュースしている。
シカゴ美術館日本ブースオープニング演奏、シカゴ近代美術館コンサートホール太鼓レガシー出演、サンフランシスコデヤング美術館コンサートホール出演など。
「華艶なる調べ」You Tubeで発信中。
1.なぜ、音楽家になられたか
私の叔母が、人間国宝故杵屋佐登代先生のところでお稽古をしていました。当時、その叔母と一緒に住んでいて、叔母は花嫁修業中でしたので、長唄の他、色々なお稽古事(お花、お茶、日本舞踊、など)の先生が自宅にお見えになり、私はそのそばにちょこんと座って、一緒に聞いていました。和文化の中で育ってきたのです。自然と大好きな三味線を弾くようになり、今に至ります。
2.活動は?
古典の会、ライブなどの他、年一回「華麗なる調べ」をプロデュース。
又、海外では、シカゴとサンフランシスコで定期的にコンサート出演演奏をしています。
シカゴに私のプロデューサーがいて、プロデュースしてくださっています。
日本人ですが、アメリカに永住されていて、ベースの奏者としてジャズをされたり、大学の映画の教授もされています。
三味線もでき、中米で一番大きな太鼓道場もされていて、毎年暮れに大きなコンサート(近代美術館)をされているので、10年くらい前からお手伝いさせていただいています。
たまたまそのプロデューサーと知り合ったのですが、なぜか私の音色が気に入ったと言ってくださり、ずっと一緒に仕事をさせていただいています。
3.今後の活動の予定
来月は、シカゴに仕事で行きます。
来年は、二枚目の新CDリリースのコンサートをシカゴでやります。
来年2017年3月13日(月)目黒雅叙園で、定例の演奏会である、「華麗なる調べ(第七回)」を致します。
八王子車人形、津軽三味線、日本舞踊、落語と盛り沢山の舞台です。
ぜひいらしてください。
4.音楽家を目指すみなさまへのアドバイス
「日々のお稽古(技術をみがく)」そして「目的を明確にすること」
「応援して下さる方を作り、大事にすること」と思います。
(2016年11月取材)